鼻毛でとんぼを繋ぐ事への才能と関心のみを持つ人が生活できる世界を考えてみた

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ここらへんを読んで具体的にその世界とその世界の21世紀のアーティストを考えてみた。
現在と働かなくても生きていける世界の中間にある自分の関心を持つ事のみを追求すれば生きていける世界を考える。
その世界で生きている人間を具体的に考えてみる。
21世紀のアーティストの具体例として「彼」を想定する。
彼は鼻毛にとんぼを繋ぐ事しか興味が無くそれ以外の金を稼ぐための行動は一切しない。
しかし彼の鼻毛にとんぼを繋ぐための才能と経験は世界で一番である。
彼が金を稼ぐための方法と彼を生かす事の出来る社会のシステムを考察する。

  • 彼が金を稼ぐための方法を考える


彼がその才能によってのみ生成できるコンテンツを作ることで、鼻毛でとんぼを繋ぐ才能を使って儲ける事が出来るだろう
彼が出来る事と言ったら鼻毛にとんぼを繋ぐ事だけなのでとんぼを鼻毛に繋ぐ動画をネット上にアップするしかない
彼はまずそこいらへんのシオカラトンボを捕まえてきて狭い部屋の中でとんぼを飛ばしてそれに鼻毛を繋ぐ動画をアップする
彼は鼻毛でトンボを繋ぐ事に自分の才能と時間を全てつぎ込む情熱を持っているので鼻毛を伸ばすために育毛剤を塗りたくったり
トンボの生態や動き、感覚器官の特性について可能な限り調べ続ける。
その努力の成果を持ってして彼は次に屋外でシオカラトンボを鼻毛に繋ぐ事に成功するだろう。
そして彼はギンヤンマやアキアカネ、オニヤンマ、イトトンボなどありとあらゆるとんぼを捕まえる動画を次々とアップし始める。
さらにはすでに一匹を捕まえた鼻毛でもう一匹のトンボを捕まえたり、複数の鼻毛でトンボをたくさん捕まえたり、余興でアゲハチョウを捕まえてみたり、鼻毛の先にとんぼを自ら止まらせてみたり、1時間にどれだけのとんぼを鼻毛で捕まえれるかといった企画や24時間耐久とんぼ繋ぎといった動画やライブ映像をストリーミングしたり
Blogでトンボを鼻毛で繋ぐための努力の日々を書きつづったり、その日にチャレンジした挑戦の感想を書いたりする。
それらのコンテンツに対するアクセスによって生活出来るようになるかもしれない。
アクセスによる収入だけではなくて、DVDのように商品としてより洗練されたコンテンツを販売する事も出来る。
その商品を買った人限定のコンテンツとして、ミャンマーの奥地へ幻の巨大トンボを鼻毛に繋ぎに行ったり、無重力状態でトンボを鼻毛につなげるかどうか挑戦したり、「初めてのトンボ鼻毛繋ぎ」のレクチャーなどの動画や、インタビューでトンボを鼻毛で繋ぎはじめたきっかけや初めてトンボを鼻毛で繋げた時のエピソード、トンボについての思いなどを語ったものや、古生代の超巨大トンボを捕まえるにはどうすればいいか、を書いたテキストを売り出すだろう。

  • 彼がそれらのコンテンツによって生活できるシステムを考察する


自分の関心を持つ事のみを追求すれば生きていける世界に必要なもの
通信コスト極小(一般的なコンテンツの通信にはほとんどコストが掛からない)
かなりの割合の人間が収入が無くても死なない社会
コンテンツに対する関心の大きさに正確に比例する全自動投げ銭制度
自分をAI化したかのような精度のおすすめコンテンツリスト
コンテンツが集積する場


コンテンツ消費者は自分のコンテンツに対する関心の大きさに比例して全自動の投げ銭を行う
ほぼ完全なお勧めリストの中から一番見たいコンテンツにアクセスし関心の大きさや満足度を自動的に読み取り見合った額の投げ銭が行われる。
自分の貯蓄がGmailの残り容量のように0.01円単位で刻々と変化していく。より価値の高い(=自分にとって関心が大きい)コンテンツにはより高額の投げ銭が行われる。自分の財産をそんな流動的に扱うシステムに任せるのが不安であり、自分の財産が0になる可能性が問題であるというのならば1万件近い死亡事故が起きている自動車にも乗る事はお勧めしない。
他人の才能を育てる事に無上の喜びを感じるプロデューサーの様な人間や、人の才能と才能を結びつける事によってより多くの人に取って価値のある(もしくは少数の人間にとって素晴らしい価値を持つ)コンテンツを作る事によってドーパミンがダクダクと溢れ出す人間が目を輝かせながらそれらのコンテンツが集積する場を駆け回り、鼻毛をトンボに繋げる才能を全力で生かし切るだろう。
かくして巨大なコンテンツの集積場とコンテンツを生み出す人たちが金を稼ぐシステムができあがる。


主観としては鼻毛でトンボを繋ぐという今の世の中では絶対に稼げないような才能でも、それのみに情熱と才能と時間を注げる社会インフラと個人の才能と稼ぎやすさの相関が今と億倍違う場所があれば鼻毛でトンボを繋ぐという才能のみでも金を稼げると思う
だって俺が古代の超巨大トンボを鼻毛で捕まえるにはどうすればいいかという考察があれば金を出すものw
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